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〈侵食度〉

 侵食度はキャラクターの鉱石病の進行度を表現した数値で、高くなると様々な行動に制約が発生します。
 侵食度はあくまでTRPGのシステムで鉱石病の深刻さを表現するための便宜上のもので、原作ゲームに登場する源石融合率とは異なるものです。

 侵食度は段階が分かれており、以下の表のとおりに区分されます。

侵食段階侵食度影響描写例
0
未感染
0なしなし
1
軽度
1~20
  • 運動系技能の判定値-1
  • 感染部位の軽い痛み、違和感
2
中等度
21~70
  • 運動系技能の判定値-1
  • 〈アーツ〉技能の判定値+1
  • 他のすべての技能の判定値-1
  • 感染部位の強い痛み、機能低下
  • 感染部位の体表に源石結晶が露出する
  • 一部部位の肥大化などの身体的変化
  • 身体の中の源石を感じ、アーツユニットがなくてもアーツを使える感覚を得る
3
重度
71~90
  • 〈アーツ〉技能の判定値+2
  • 他のすべての技能の判定値-2
  • 全身の激烈な痛み、機能低下
  • 一部部位が源石に変化し動かせなくなる
  • 幻覚などの精神的不調に陥る
4
末期
91~100
  • 能動的な行動ができなくなる
    • 〈*生存〉などは判定できる
  • 時間経過で【源石侵食判定】が発生する
  • セッション終了時、死亡扱いとする
  • 感覚喪失
  • 意識朦朧
  • 全身に源石結晶が露出する
  • ほとんどの部位が源石に変化し動かせなくなる
5
死亡
101~
  • 即座に死亡する
  • 周囲のすべてのキャラクターに【源石侵食判定】を発生させる
  • 全身が源石に変化し、粉塵を周囲に撒き散らす“爆発”を起こす

 鉱石病は感染者の身体を残酷に蝕みますが、それでもエーシェンツたちは精強な身体能力を持っています。


 侵食度に関わる判定に使用するため、「侵食段階」「生理的耐性」の2つのステータスをキャラクターシートやセッションツールに設定しておくと便利です。

侵食段階

 侵食度を段階分けしたもので、表に記載された0~5の値です。

生理的耐性

 キャラクターの鉱石病への抵抗力を表現したもので、キャラクターの【身体】【運勢】の合計になります。
 身体の頑強さと鉱石病への抵抗力が一致しないキャラクターを作りたい場合は、【運勢】のように2~12の任意の値を設定してもいいでしょう。

 生理的耐性は【精神】に依りません。どんなに強靭な精神性を持ってしても、鉱石病の無慈悲さから逃れることはできないのです。

 表にある侵食度による影響をCCFOLIAのチャットパレットなどに反映したい場合、BCDiceでは以下のようにコマンドを書けます。

運動系技能{技能レベル}DM<=({判定値}-({侵食段階}*4/5R))
〈アーツ〉{技能レベル}DM<=({判定値}+(({侵食段階}-1)*2/3C))
ほかの技能{技能レベル}DM<=({判定値}-(({侵食段階}-1)*2/3R))

 エモクロアTRPGのキャラクターシートにこれらの変更を反映させたい場合はコンバーターを使うと便利です。

 通常、キャラクター作成時の侵食度は0(未感染)になります。感染者のキャラクターを作成したい場合は、任意の値を設定することもできます。
 侵食度はセッションごとにリセットされず、引き継がれます。

侵食度を下げる

 少なくとも1102年のテラにおいて鉱石病は不治の病であり、進行を遅らせることはできても、治癒することはできません
 ただし、侵食度が上昇してから目安1時間以内に鉱石病抑制剤を投与することで、 1D5 (直前の上昇値を上限とする)だけ侵食度を下げることができます。
 〈*手当て〉や〈医術〉で侵食度を下げることはできません。

 ロドスの抑制剤の品質は他の追随を許しません。もし他の薬に頼るとしたら、同等の効果は期待できないでしょう。